Japanische Klassiker mit Furigana
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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
Lesen Sie 人造人間エフ氏 (じんぞうにんげんエフし) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.879 Zeichen · 109 Bildschirme
と、船長がきつくたずねた。
「その子供にですよ」と張はいって、はっと口をとじたが、もうまにあわない。
「えっ、子供だって」船長はききかえした。
「それをたのんだのは、子供か、おい、へんじをしろ」
張は、歯のねもあわず、がたがたふるえている。
「わたし、いわない、いわない」
「なにをいっているのか。お前にたのんだのは子供だとまで白状してしまったんじゃないか。いわないといっても、そりゃもうおそいよ。お前にたのんだその子供というのは、どんな顔をしていたか。またどんななりをしていたか。それをいえば、お前の罪はゆるしてやる」
張は、どうも困りはてたという風に、誰かたすけてくれる人はないかと、あたりにあつまった人々の顔をみまわした。そのとき、彼の目が、正太の顔のうえにおちたとき、どうしたものか、張はああっとおどろきのこえをあげ船員の手をふりはらってにげだした。
「おい待て、張!」
船員たちは、にがしてはなるものかと張のあとをおいかけた。張は、もう死にものぐるいである。階段をごろごろとすべりおちるかとおもえば、扉にぶつかったり、椅子をひっくりかえしたり、まるで鼠のようににげまわったが、船員たちのはげしい追跡にあって、とうとう船具室のすみっこでつかまってしまった。