Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
Lesen Sie 光と風と夢 (ひかりとかぜとゆめ) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.032 Zeichen · 158 Bildschirme
と私を呼ぶ。獄中のものとしては頗る自由な盛んな宴であった。花筵十三枚、団扇三十枚、豚五頭、魚類の山、タロ芋の更に大きな山を、土産として貰う。とても持ちきれないから、と断ると、彼等の曰く、「いや、是非、之等のものを積んでラウペパ王の家の前を通って帰って下さい。屹度、王が嫉妬をやくから。」と。私の頸に掛けたウラも、元々ラウペパの欲しがっていたものだそうだ。王へのあてつけが囚人酋長等の目的の一つなのだ。贈物の山を車に積み、紅い頸飾りを着け、馬に跨がって、サーカスの行列宜しく、私はアピアの街の群集の驚嘆の中を悠々と帰った。王の家の前をも通ったが、果して、彼が嫉妬を覚えたか、どうか。
十二月×日
難航の「退潮」やっと終る。悪作?
近頃引続いてモンテエニュの第二巻を読んでいる。曾て二十歳前に、文体習得の目的を以て此の本を読んだことがあるのだから、全く呆れたものだ。あの頃、此の本の何が私に判ったろう?
斯うしたどえらい書物を読んだ後では、どんな作家も子供に見えて、読む気がしなくなる。それは事実だ。しかし、それでも尚、私は、小説が書物の中で最上(或いは最強)のものであることを疑わない。