Japanische Klassiker mit Furigana
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こうえんのはなとどくが
公園の花と毒蛾
小川 未明
Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme
どうして、こんなに、いろいろな花がここに植わっているのだろうと怪しみました。あるとき、みつばちが飛んできて、頭の上をゆき過ぎようとして、また立ちもどって、とこなつの花に止まりました。
「なんという、いじけた小さい花だろう。ろくろくこの花には、みつもありゃしまい。いったいおまえさんは、どこからきたのですか?」と、みつばちはたずねました。
とこなつの花は、みつばちのさげすむようないい方に対して腹をたてたけれど、忍耐をして、
「わたしは、遠い、高原に生まれて、そこで、雨や、風や、霧にさらされて咲いていました。」と答えました。
「だれが、おまえさんをここへ連れてきたのですか、私は、毎日、この花壇の上を飛びまわって、ここに咲いているたくさんな花の一つ一つをみまっているのですが、つい、おまえさんのお姿を見つけなかった。」と、みつばちはいいました。
「名も知らない旅の鳥が、わたしをここへ連れてきてくれました。」と、花は答えました。
とこなつの花は、このとき、あの霧の深い、うす寒い風の吹いた、さびしい高原を思い出したのです。そして、あの高原にいたころは、どんなに、この小さな赤い、自分の姿が、美しく思われたか? 高く、青空を飛びゆく小鳥までが、自分を見つけてわざわざ下りてきたのにと考えますと、いま、この花壇にきて、自分のみすぼらしい