Japanische Klassiker mit Furigana
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こうえんのはなとどくが
公園の花と毒蛾
小川 未明
Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme
すると、みつばちは手足をたがいにこすりあいながら、
「農産物の展覧会があるのですよ。花の咲いている時分は、私も広い圃から、圃を渡って飛び歩いたものです。なにしろ、二里も先まで、いったのですからね。それが、日数がたつにつれて、それらの野菜は、太い根を持ったり、また、まるまると肥えたり、大粒に実ったりしましたからね。大根や、ねぎや、豆や、芋などを昨日から、近在の百姓だちが会場に持ち込んでいますよ。そして、一等と二等とは、たいした賞品がもらえるということです。」と、みつばちは答えました。
ほんとうに、公園はいろいろの人たちでにぎわっていました。あちらから楽隊の鳴らしている楽器の音が、風に送られて聞こえてきたり、また、歌をうたっている声が聞こえてきたりしました。
この日、白髪のおばあさんが、農産物展覧会場へあらわれました。
おばあさんは、なにも農産物に興味をもったわけではありません。場末の町に住んでいるのだけれど、用事があって、こちらの知った人のところへやってきますと、その人の家で、展覧会のある話を聞きました。
「大根でも、なすでも、芋でも、なんでもよくできたものには、一等、二等と礼がついて賞が出る。