Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こうえんのはなとどくが
公園の花と毒蛾
小川 未明
Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme
「黒土でございます。」と、おばあさんは答えました。
「種子はどこから取り寄せて、何月の何日に圃にまいて、いつ肥料を何回ぐらいやったのですか、どうか話してください。」と、係のものはいいました。
そんなことを問われると、おばあさんは、自分が圃に作った大根でないから、ちっともわかりませんでした。ただ、もじもじとしていて、答えることができなかったのであります。
「おばあさん、あなたがお作りになったのではないでしょう。」と、係のものはいいました。
「私は、八百屋にあるのを買ってきました。しかし、これは私のものです。」と、おばあさんはいいました。
「それでは、いけません。買ってきたものは、いけません。」と、係のものは、頭を振りながら答えました。
「なぜですか。こんなに大きいのが、なぜいけません。私の持ってきた大根が一等賞でございます。」と、おばあさんは、白髪頭をふりたてて怒り声でいいました。
係のものは、これを聞くと笑いながら、
「たしかに、この大根は、一等賞の資格があります。けれど、作り手がわからないから、賞品を渡すわけにはいきません。」といいました。
「作り人は、だれでも、私が買ったのだから、この大根は、私のものでございます。