Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こうえんのはなとどくが

公園の花と毒蛾

小川 未明

Lesen Sie 公園の花と毒蛾 (こうえんのはなとどくが) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 18.574 Zeichen · 38 Bildschirme

Aozora Bunko

この思いがけない、まったく理解されないできごとに、花はどんなにか驚いたでありましょう。花は、つくづくとはじめて見る敏捷そうな渡り鳥の、きれいな羽の色と、黒い光った目と、鋭いとがったつめとをながめたのであります。すると、小鳥はくびをかしげて、かえって花よりも熱心に花を見つめているのでありました。

「あなたは、なにを探しに、この野原へお下りになったのですか。」と、花はたずねました。

このとき、無頓着な石は、黙って眠っていました。小鳥は、その石の頭で、くちばしを磨きました。そして、花を見守って、

「私は、あなたを見つけて、わざわざこの野原に下りたのであります。」と、答えました。

花は、恥ずかしい気がして、これをきくと、黙ってうなだれていました。すると、小鳥は、言葉をつづけて、

「ほんとうにさびしい原であります。どこを見まわしても、赤い花の姿を見ないのです。私は、ただ、あなたの姿を見つけたばかりにここへ下りてきました。」

「私は、あちらから飛んできた鳥です。この青い、空の下を、山を越えて旅をしてきました。そして空の下に、身にしみるような悲しい、赤いあなたの姿を見つけたのです。