Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme
しかし女とはどのようなものか少しもまだわかりません。またどのようにして触れたらよろしいやら手続きがわかりません。
善鸞 (愛らしいように唯円を見る)ほんとうにあなたは純潔です。私は自分は汚れ果てていますけれど、純潔な人を尊敬します。目の色からが違いますからね。だがおそらくあなたも女で苦しまずには人生を渡る事はできますまい。私などは物心がついてから女の意識が頭から離れた事はありません。しかし私はあなたを誘うのではありませんよ。はゝゝゝ。
唯円 (まじめに)このあいだもお師匠様とそのような話をいたしました。
善鸞 父はなんと申しましたか。
唯円 恋はしてもいいが、まじめに一すじにやれとおっしゃいました。
善鸞 ふむ。
唯円 私はあなたに聞こう聞こうと思っていましたが、あなたはどうして御勘当の身とおなりなされたのですか。
善鸞 (暗い顔になる)私は道ならぬ恋をしたのです。いや、道か、道でないかは私は今でもわからぬのです。私は人妻と恋をしました。
唯円 まあ。
善鸞 女は結婚せぬ前から私を恋していたのです。この世の義理が私の手から女を奪いました。しかし私の心から恋を奪う事はできなかったのです。