Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅっけとそのでし

出家とその弟子

倉田 百三

Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme

Aozora Bunko

(考え込む)

村萩 私はかえでさんは若くはあるし、ああなるのも無理はないとは思うのよ。私だって覚えの無い身ではないし。けれどかえでさんはあんまり聞き分けがなさ過ぎると思ってよ。勤めの身でいてまるで生娘のような恋をしようとするのですからね。

浅香 それはおかあさんで見れば、困る事もありましょうけれどね。

村萩 なにしろ稼業になりませんからね。それにかえでさんは私なんかには何も打ち明けないで、内緒にばかりしているんですからね。こうこうだから頼むと言えば、私だって、都合をつけて、一度や二度は会わしてあげないものでもないのだけれど、あれではかわいらしくありませんからね。

浅香 お花にならずに、かくれ遊びをしているのだから、気がとがめて打ち明けられないのでしょうよ。

村萩 けれどあの人は気が高すぎます。きょうもこそこそ出かけていたから、私がどこへ行きますときいたら、白ばくれてちょっとそこまでと言うのよ。私は少ししゃくだったから、へえ、ちょっとお寺まででしょうと言ってやったのよ。そしておかあさんのおこっている事や、勤めをだいじにせねばならない事を言ってきかせてやったのよ。