Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme
あのかたの事を台所でおさかなをくわえて逃げる泥棒猫にたとえました。
浅香 まあひどいことを。
かえで 私はあまり腹が立ちましたから、いいえ、あのかたは鳩のように純潔な優しいかたですと言ったのよ。すると口ごたえをするといって煙管でぶつのですよ。
浅香 ぶったの。
かえで えゝ。ここのところを力いっぱい。(ひざをさする)そしてもういっさい外出はさせないと言いました。
浅香 ひどいことをするものだね。あの人の荒いのはいつもの事だけれど、ぶつのはあまりだ。言って聞かせればよかりそうなものだのに。
かえで きっと村萩さんが告げ口をしたのよ。今晩もおかあさんのそばにいて、意地悪い皮肉や、針のあるいやみをならべましたわ。
浅香 村萩さんもかえ、皆して小さいお前をいじめるなんて。(間)村萩さんはさっきまでここで話して行ったのだよ。お前は気が高くてねえさんたちを軽く見ていると言っておこっていたよ。それにお前が打ち明けないのが気に入らないのだよ。
かえで いやなことだ。あの人に打ち明けるなんて。自分の心の内に守っている大切な恋を、軽いチョコチョコした心ない人に安っぽく話す気になれるものですか。