Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
Lesen Sie 出家とその弟子 (しゅっけとそのでし) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.812 Zeichen · 248 Bildschirme
私は好きでしたから、泊めてあげたかったのですのに、あなたはまるで聞きわけが無いのですもの。
左衛門 少し変わった坊様のようだったね。
お兼 少しも悪びれない立派な応対でしたわ。私はかえってあの坊様にあなたの風を見せるのが恥ずかしくて顔が赤くなるようでしたわ。
左衛門 まったくいけなかったね。
お兼 それにあの坊様はあなたの言葉に興味を感じて注意しているようでしたよ。むしろ親しい好意のある表情をして聞いていましたよ。
左衛門 わしもそんな気がせぬでもなかった。
お兼 ほんとに宵のあなたはみじめだったわ。坊様はあなたの皮肉に参らないで、かえってあなたを哀れみの目で見ているようでしたよ。
左衛門 (顔を赤くする)そう言われてもしかたがない。
お兼 お弟子衆は私らは家の外でもよろしい、ただお師匠様だけは凍えさせたくない、と言って折り入って頼むのに、あなたは冷淡に構えているのですもの。私かわいそうでしたわ。
左衛門 どうしてああだったのだろう。わしの中に悪霊でもいたのだろうか。
お兼 おまけに杖でぶったのですもの。あの時年とったお弟子は涙ぐんでいましたよ。若いほうのお弟子が腹を立てて杖を握りましたら、坊様はそれを止めましたよ。