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Japanische Klassiker mit Furigana

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べっぷおんせん

別府温泉

高浜 虚子

Lesen Sie 別府温泉 (べっぷおんせん) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.339 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

日本人はもとより西洋人、支那人なども同じように砂に埋まっている。妙齢の婦人もある。手足の萎えた老人もある。

それのみならず、この別府の海には底にかず限りもなく温泉が湧出しておるらしい。その証拠は海底の水が暖かくて、熱帯地帯の海にいる美麗なる魚介の類が棲息している、それらが採取されてここの魚市場に出るとのことである。陸地至るところに温泉の湧くことを思えば、それも無稽の説ということは出来まい。

のみならず、海水浴をするのにも、潮はあまり冷めたからず、快適の温度であるとのことである。

豊後湾の風光は美しい。ここから日出を眺めた趣などはナポリに似ているとの評判がある。

何にせよ別府の大いなる強味は地下尽く温泉であるということである。土地の人は泉都と唱えて、日本の別府でない、天下の別府であると誇っている。泉都という言葉は面白くないが、湯の都たることは首肯される。

然しながら、観海寺は観海寺土地株式会社というものの経営に移って、同じくその経営になる住宅地が、夏草を生やしつつ沢山に客を待っている。文化村という新住宅地も五、六軒新しく建ったままで人の住むのを見受けない。