Japanische Klassiker mit Furigana
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けちょう
化鳥
泉 鏡花
Lesen Sie 化鳥 (けちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.872 Zeichen · 35 Bildschirme
すべて五十人以上の人が集会したなかには必ずこの紳士の立交っていないということはなかった。
見る時にいつも傍の人を誰かしらつかまえて、尻上りの、すました調子で、何かものをいっていなかったことはほとんど無い。それに人から聞いていたことはかつてないので、いつでも自分で聞かせている。が、聞くものがなければ独で、むむ、ふむ、といったような、承知したようなことを独言のようでなく、聞かせるようにいってる人で。母様も御存じで、あれは博士ぶりというのであるとおっしゃった。
けれども鰤ではたしかにない、あの腹のふくれた様子といったら、まるで、鮟鱇に肖ているので、私は蔭じゃあ鮟鱇博士とそういいますワ。この間も学校へ参観に来たことがある。その時も今被っている、高い帽子を持っていたが、何だってまたあんな度はずれの帽子を着たがるんだろう。
だって、目金を拭こうとして、蝙蝠傘を頤で押えて、うつむいたと思うと、ほら、ほら、帽子が傾いて、重量で沈み出して、見てるうちにすっぽり、赤い鼻の上へ被さるんだもの。目金をはずした上へ帽子がかぶさって、眼が見えなくなったんだから驚いた、顔中帽子、ただ口ばかりが、その口を赤くあけて、あわてて、顔をふりあげて帽子を揺りあげようとしたから蝙蝠傘がばったり落ちた。