Japanische Klassiker mit Furigana
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ほくととなんとせい
北斗と南斗星
田中 貢太郎
Lesen Sie 北斗と南斗星 (ほくととなんとせい) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.279 Zeichen · 5 Bildschirme
思います。お父さんが一緒に往って、頼んでください、きっとあの人は、長生することを教えてくれると思います」
父親も驚いた。
「そうか、そいつは大変だ、一緒に往って、頼んでみよう」
二人は厩へ往って馬を引出し、親子で乗りながら旅人の往った方へ向けて走らした。支那(中国)の里程で十里位も往ったところで、かの旅人の姿を見つけた。旅人に近くなると父親は馬から飛びおり、旅人の前へ往って地べたへ額をすりつけてお辞儀をした。
「今、忰から聞きますと、あなた様が、忰が早世するとおっしゃってくださいましたそうでございますが、天にも地にも一人しかない忰に先だたれましては、この世になんの望みもなくなります、どうかあなた様のお力で、忰の早世を逃れるようにしてくださいますまいか、お願いでございます」
「お前さんの忰であったか、困ったものだな」
「どうぞ、忰が長生いたしますように、一生のお願いでございます」
「人の生命は天が掌っているところだから、わしの手ではどうにもならんが」
旅人は考えこんだがいい考えが浮んだと見えて、
「よし、それでは、他にしようがないから、ひと徳利の酒と、鹿の乾肉をかまえて置くがいい、卯の日にきっと往って、方法をしてやるから」