Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ほくりくのみんか
北陸の民家
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 北陸の民家 (ほくりくのみんか) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.402 Zeichen · 3 Bildschirme
そして、たいていの家では、この座敷は、日常生活には、ほとんど使われていない。
土間は、取り入れ時に雨の多い北陸の農家では、大事な仕事場であり、かつ倉庫でもある。したがって、建坪の半分ぐらいは、この土間が占めている。普通、真ん中に幅のせまい板が通っていて、それが廊下の役目をしている。台所は、この土間の片隅の暗いところにあって、そこに筧で水を引いている家が多い。流しは、土間に直接おかれているので、台所仕事は、しゃがんだままでする。食器なども、数が少なく、暗い流しの片隅に、飯茶碗と皿とが、いくつか白く見えている程度である。
恐らく、徳川時代の一般の農家は、こういう姿であったのであろう。そして明治の末になっても、北陸の片田舎には、まだ徳川時代の面影が残っていたのである。この頃では、さすがにこういう農家は、非常に少なくなっていることであろう。しかし少し山村になると、まだ似たような生活が残っているのではないかと思われる。ただ写真などには出ないので、誰も知らないのであろう。
町家も、一般庶民の家は、貧しいものが多い。まさぶきの屋根に石を載せて、風でまさが吹きとばされるのを防いでいる家は、今でも汽車の窓からよく見る風景である。