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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

Lesen Sie 十二支考(上)〔全2冊〕 (じゅうにしこう) von 南方 熊楠 (みなかたくまぐす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 290.735 Zeichen · 566 Bildschirme

Aozora Bunko

がその頸から離れて地へ下りたので野猪眼を赤くし口から白い沫を吐いて降参した。

今一つマダガスカル島の話には野猪と守宮と競争したという、ある日野猪が食を求めに出懸ける途上小川側で守宮に行き逢い、何と変な歩きぶりな奴だ、そんなに歩が遅くちゃアとても腹一杯に物を捉え食う事はなるまい、お前ほど瘠せて足遅と来ちゃ浮々すると何かに踏み殺されるであろう、よしか、一つ足を試して見よう、予がこの谷をまるで歩き過ごした時に汝はまだこの小川の底を這い渡ってしまわぬ位だろうと言うと守宮そんなに言われると一言も出ぬ、しかし日本の売淫などの通語にも女は面より床上手などと言って守宮にはまた守宮だけの腕前足前もあればこそ野猪様の御厄介にならず活きて居られると言うものサ、何と及ばぬながら一つ競駈を試して見ようでござらぬかと言うと、野猪心中取るにも足らぬ守宮奴と蔑みながら、さようサ、だがここは泥が多い万一己の足で跳ね上げる泥塊が汝の身に降り懸かって見ネーナ、たちまち饅頭の上へ沢庵の重しを置いたように潰れてしまうが気の毒だ、ちょうどソレそこの上の方に乾いた広場があるからそこで試して見ようそしてもし予が負けたら予と予の眷属残らず汝守宮殿の家来になりましょうと言うと、どう致しまして野猪様御一疋でいらっしゃっても恐ろしくてならぬものを御眷属まで残ら