Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
益満が、土間へ入ると、小太郎を見て、すぐ、源公へ、じろっと眼をやった。そして
「富士春、罪なことをするなよ」
と、笑った。
「仙波、今聞いた、御暇だとのう」
「それについて、父が、何か智慧を借りたいことがあるらしいが、同道してくれんか」
益満は、土間に立ったままで、腕を組んだが
「断ろう」
小太郎が、眼を険しくして、立上った。
「何故」
「何故か?――わしらの見込みがちがうらしい。名越にも今逢うたが――陰謀などと跡方も無いことじゃ」
富士春が
「休さん、話なら、ゆっくりと上って」
源公は、じっと聞いていたが、立上って、奥へ入った。だが、敷居際で、じっと、耳を立てていた。
「それに、斉興公が、このことについて、大の御立腹だから、手出ししては損じゃ。小太のところは、然し、気の毒ゆえ、餞別を集めるつもりで、実は今まで、駈けずり廻っていたのだが、小太――斉彬公のお袖にすがって、御助力を願ってみぬか、それなら、わしも――」
「断る」
小太郎は、赤くなっていた。富士春が
「何んの話か、妾には、判じられんが、休さん、折角の――」
「婆あ、黙っちょれ」
「まあ」
と、いった途端、小太郎が