Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

「小娘じゃあないよ」

「何を。昨夜も、手前、あの人は、まだ女を知らないだろう、何んな顔をするだろうねって――※(「言+墟のつくり」、第4水準2-88-74)と思やあ、腕まくりしてみろ、俺がつねった跡がついてるだろう。さあ、そっちの腕をまくって、益満の旦那に見せてみろ、それ、見せられめえ」

「ははあ、のろけか」

庄吉は、笑った。益満が

「まま、こういう喧嘩なら、大したことはあるまい。なまじ、仲裁をしては、あとで、悪口を云われるものじゃて――その内に、ゆっくり――」

と、立上った。

「旅をなさいますって?」

と、富士春が、見上げた。

「上方へ暫く」

「そして、深雪さんは?」

「奥勤めができんなら、暫くは、南玉の食客かの」

「庄吉が、くっつきましては?」

「それも、よかろう。庄吉、頼むぞ」

「男ってものは――」

と、富士春は、口惜しそうに、羨ましそうに呟いた。

「男同士でなくっちゃあ、判らねえ」

庄吉は、そう、云いすてて、益満を送りに立った。

「お部屋様付になれたら、俺のいうことも聞くか?――成る程」

小藤次は、常公と、二人で、南玉のところへ、深雪を尋ねて来て、自分の妾に、又は、妻にと話し出した。