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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

南玉奮戦

風が、いくらか、弱くなって来た。

山の下の方には、時々、浪人達の叫び声がしていたが、それも稀になった。

「埓も無い――一体、何事じゃ」

いつの間にか、登って来た山内が、牧の、坐って、仙波の死体へ黙祷している後姿を見て、呟いた。斎木が、じろっと、山内を睨んだ。

南玉奮戦

内玄関から、狭い、薄暗い廊下を、いくつか曲ると、遥かに、明るい、広々とした廊下と、庭とが見えてきた。深雪は、こんなに、御屋敷が広いとは思わなかった。先に立っている案内の老女が、狭い廊下のつきるところ――三段の階段があって、それを登ると、広書院の縁側になるところまで来た。そして

「暫く」

と、小藤次に挨拶して、そのお鈴口につめているお由羅付の侍女へ、何か話をすると、侍女が一人、奥へ立って行った。

「只今、御案内致します。暫く、これにてお控え下されませ」

老女は、こう云って、小藤次に、深雪に、南玉に、そこへ坐って、待っておれ、というように、自分から廊下へ坐った。深雪は、老女へ、お辞儀をして、すぐ、つつましく坐った。

「絶景かな、絶景かな」

南玉は、口の中で呟いてから、小藤次に

「ね、芋を植えると――」