Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

見つかったら最後、不義は御家の法度ってやつだ。俺は、救かるが、お前は、軽くて遠島、重いと、切腹って――こいつは、痛いぜ、腹を切るんだからなあ」

耳許で、笑いながら、こう云いつつ、脚を押しつけて来た。深雪は、腰を引いて

「御無体なっ」

小太郎から教えられた護身術、柔道の一手で、草隠れの当身――軽く、拳でどんと脇腹を突くと同時に、右手を力任せに上へ引いて、小藤次の手を振り切った。

「て、てっ――おっ痛、た」

顔中をゆがめて、両手で腹を押えた小藤次の前を飛び退いて、深雪は壁を背に、簪を抜いて身構えた。

「ひ、ひでえ事を、しやがったな。ああ、痛え」

小藤次は、真赤な顔をして、怒り眼で、深雪を睨んだ。そして、痛そうに、脇腹を押えて、身体をかがめていたが、だんだん俯向いて、苦しそうに丸くしゃがんでしまった。深雪は

(少し、手強すぎたかしら――本気に、腹を立てたなら、今夜の祈祷場を覗くことも、水の泡になるかもしれぬ。何うしたなら?)

と、思った。それで、やさしく

「こんなところで、欺し討のように――そんな卑怯なことなさらずとも、もっと機がござりましょう。約束約束と――妾よりも、小藤次様が、約束をお守りなされずに――」