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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

もし、某死し申して、余の――これから御出生の御幼君達が、余人の手にて、殺害されますならば、前申しましたる如く、御家の大事、又、兵道の絶滅、逸れば、即ち、二害あって、一利も無し――よって某、今宵より、修法を廃し、老師の霊気の散消するをまって、と――」

「よく判りました。して、その期限は?」

「霊気は、有にして無、無にして有、その消滅は、対手の精気により、場所により、齢により、微妙、精妙。ただ、ただ、老師の、肉体の力が、某の力に打ち克つか――如何。勝負はただこの一点、霊魄の強弱も、ここにかかっておりますが――散消の期は――」

牧は、瞑目した。部屋の中は、小さい燈明の明りだけになった。牧の影が、大きく、襖に、ぼやけて揺いでいた。

「半ヶ年――」

「半ヶ年?」

「御幼君、肌つきの布に、悪血をそそいで祈りますれば、三ヶ月――」

「肌つきの?」

「左様」

「では、肌着を取りましょう」

牧は、眼を開いて、じろっと、鋭く、お由羅を見た。お由羅は、壇上の道具を、じっと見ながら、微笑して

「丁度、その役によい者がおりまする、両三日の内に――」

牧は、無言で、頷いて、歩み出した。襖へ手をかけて、振向くと