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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

益満さんが、すっかり、何も、かも打明けて、南玉頼むぞ、庄吉やってくれと、この庄吉なんて、大馬鹿野郎あ、片手斬られてまでの働きでござんすよ」

小太郎は、庄吉の右手を見て

「何うして、斬られた。斬落されているな」

「へえ、調所さんのために、えいっ、ぽろっ。何うせ、若旦那に折られて、使えなくなった腕でござんすから、惜しくはございませんや」

「その時盗んだ書類で、調所の罪が、発覚したんでさあ。それがね、この男が、深雪さんに――てな――つまり、一手柄立てさしたい、盗んだ書類を、深雪さんに渡して、御大老へ駕訴をさせようって、大芝居をするつもりでござんしたがね、益満さんに笑われて、益満さんが、島津の家には傷がつかず、調所だけ死ぬようにと――あの人の智慧は、文殊さまみてえでげすな」

「よく判った。然し、わしは、深雪と、江戸へ戻る。志は受ける。一緒に、戻るなら戻れ。戻るのが不服なら、これは、南玉――わしが悪かろうと、よかろうと、お前方の勝手じゃ。わしは、妹と二人で、牧の行方を探して、討つか、討たれるか、このまま、深雪を、国へ帰すことはできん」

「庄吉、何うする」

「戻るより外に仕方あるめえ」