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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

た。そして、じっと、静かに、耳を立て、眼を見張っていた。

だが、斉彬派の人々は、そうしておれなかった。馬が走ったし、提灯が飛んだし、若侍が、若党が、小者が――女まで、険しい眼をし、呼吸をはずませて、走った。

近しい朋輩、親族の人々は、そうした知らせを聞くと共に、馬上で、徒歩で、処分を受けた人々のところへ、駈け集まって来た。そして、門を閉じ、警戒を厳重にして、書院で、凝議した。

「わしは、評定所へ出る。そして、争う。それは――」

近藤隆左衛門は、人々を前にして、いくらか、興奮しながら

「――わしは、命を惜しむからではない。評定所にも、人間らしい、武士らしい者が、未だ、一人や、二人は、残っていると、思うからだ。その者共に、こうした違法の断罪手続きを詰り、それから、わしらの心事を、知らせたいのだ。評定所に召出す、ということが、切腹しろ、との、謎であることくらいは、よく心得ているが、このまま、黙って腹を切りたくはない。いうべきことをいいたい――いっても無駄かもしれぬ、いや、無駄にちがいあるまいが、わしは、最期の間際まで、斉彬公のために、又、お家のために、少しでも、尽したい。