Japanische Klassiker mit Furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme
「不躾ながら、あれと、貴下様との間には?」
「契り申しました」
そう云って、百城は、じっと、七瀬を凝視した。
「綱手は、貴下様を、牧仲太郎様の御子息と知って?」
「いいや、お身が御存じなかったように、綱手殿も御存じなく」
「そして――貴下様は、娘を仙波の娘と知って、仙波の斬死を、御存じの上で?」
七瀬も、百城を、正面から、凝視めた。百城は、頷いた。
「何も、かも。然し、七瀬殿、綱手殿への恋は、偽りでござりませぬ」
「百城様、貴下は、こちらへお戻りなされましてから、姿を変えて――つい、この騒ぎの前など、和田様、高木様などの、後方を、お蹤けになりました由、真実で、ござりましょうか」
「左様、牧仲太郎の倅として、又斉興公の臣として――」
「よく判りました。それでは、妾から申しまする。逆縁ながら綱手の仇敵へ、斉彬公の御家来として、妾は、お立合を、お願い申します」
七瀬は、懐へ手を入れて、秘めていた脇差を取出した。
「立合とは?」
百城は、ちらっと、脇差を見て、組んでいた腕を解いた。
「果合でござりましょう」
七瀬は、脇差を左手へ置いて
「御当家で、御迷惑ならば、何ちらへでも」