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Japanische Klassiker mit Furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

下女砧を打ち、主人行商より帰るでは、この句の情味は全く減殺されてしまう。

子規居士の「百中十首」の中に「七年の旅より帰るわが宿に妹が声して衣打つなり」という歌がある。この句から脱化したものかどうかわからぬが、境地は全く同じである。ただ旦藁は衣を持つ者の側より見、子規居士は旅より帰る者の側より見ているだけの相違に過ぎぬ。「七年の」の歌は固より想像の産物であるが、旦藁の句は一概にそう断ずることも出来ない。極めて手軽く叙し去っているところに、かえって実感らしいものが含まれている。

たばこ切隣合せやくつはむし    素覧

煙草を刻む音などというものは、専売局が出来た以後の人間には縁が遠くなった。夜なべか何かに煙草を刻んでいる家がある。その隣の方では轡虫が鳴き立てている。いずれもあまり風流でない、やかましい方の取合である。轡虫の声から思いついて、こういう取合を求めたとなると、いささか窮屈になって面白くないが、実際こういう光景があったのであろう。即きそうで即き過ぎぬところに、自然の妙は存するのである。

茶ちりめん借て著て見る夜寒かな    秋之坊

泊客などであろうか、やや夜寒を感ずるというままに、主人の著物でも出して著せる。