Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
夏
夜の明ぬ松伐倒すさくらかな 陽和
山中の景色であろうかと想像する。
まだ夜の明けぬうちに杣がやって来て、そこにある松の木を伐り倒す。巨幹は地ひびきして倒れると、またもとの静寂に還る。あたりには桜がたわわの花をつけている、というような光景を描いたものらしい。
この場合の松と桜は、ただ近くにあるというだけで、深い因縁や交渉があるわけではない。「花の外には松ばかり」という山中自然の配合であろう。未明の天地に木を伐るという一の活動が起って、間もなく松は伐倒される。その背景として爛漫たる桜を描いたというよりも、桜の背景の前にこういう活動が行われたものと解すべきである。
人の姿を点出せずに、ただ松と桜のみを描いたのは、如何にも未明伐木の光景にふさわしい。伐られる松と、しずかに咲いている桜とを対照的に扱って、とかくの弁を費すが如きは、そもそも無用の沙汰であろう。
夏
湯殿出る若葉の上の月夜かな 李千
爽快な句である。湯上りの若葉月夜などは、考えただけでもいい気持がする。湯から上ったあとは何時でも悪いことはないが、一脈の懶さを伴っている春の夜よりも、汗を流すのを第一とする夏の夜よりも、はっきりした空気の中に多少の冷かさを含んでいる若葉時分の夜が、爽快な点では最も勝っているであろう。