Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme

Aozora Bunko

一面夜寒を感じ、一面残る蚊を見る。秋の或季節の趣は、殆どこの一句に悉されているように思う。

「袷著てよる」の「よる」という言葉は、見方によっていろいろに解されるが、しばらく右のように解して置いた。人の集りといったところで、そう大勢の会合ではあるまい。ただ袷を著ているというだけでなしに、「よる」の一語があるため、一句をちょっと複雑なものにしている。平淡なようで手の込んだ句である。

うら道の露の深さや猫の腹    夕兆

この裏道は草などの生えた、狭い道らしく思われる。そういう道に現在猫がいるわけではない。猫の腹がしとどに濡れているのを見て、裏道を歩いて来たものと推定し、草に置く露の如何ばかり深いかを想いやったのであろう。

眼前の光景を現したような「うら道の露の深さや」という言葉が、想像の上に立っているところに、この句の特色がある。猫の毛は一体に他の獣に比して水をはじく力が乏しいから、露の草むらなどを歩けばぐっしょり濡れてしまう。裏道の露の深さは、この猫の腹の濡れ工合によって想像されるのである。「露の深さ」と猫の腹との間に、想像的意味が含まれているものと見れば、必ずしも無理な表現とも思われぬ。