Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
若干の滑稽味を伴う点において、特にその感を強うする。
はれきるや光に曇る月の影 旦藁
晴れ渡った、明皎々たる月である。しかし中天にかかった円い影を見ると、その明な光の中にほのかな曇がある。霧が立つとか、薄雲がかかるとかいうわけではない。晴れた光の中の曇である。その感じを現すのに「光に曇る」の語を以てしたのであろう。
秋の夜の月の隈なきをのみ愛ずるめでたき人々には、到底こういう観察は出来ない。そうかといって皎々たる月では平凡だから、殊更に光の中の曇を発見しようというわけでもない。じっと月の光に眺め入る時、そこに一点の曇を感じた、というのが自然の姿なのである。深夜の月の光の中に、潤んだような曇を感ずるのは、何人にも味い得べき趣であって、しかも容易に句にし得ぬところのように思う。「光に曇る」の語もいい得て妙である。
めいげつや客をむかひに里離れ 探志
あまり月がいいので、急に人を呼んで酒でも飲もうと思い立って、ぶらぶら月下の道を里離れたあたりまで歩いて行った、という風にも解せられる。
名月のことだから、かねて人を会する約があったが、漫然家にあって待つに堪えず、来る道はわかっているので、迎えかたがた出かけて行く。