Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
凩の残りや松に松のかぜ 十丈
一日吹きまくった木枯が、夕方になって漸く衰えたような場合かと思われる。大分凪いでは来たが、まだ全く吹き止んだわけではない。その名残の風が松の梢を吹いて、いわゆる松風らしい音を立てている。松を吹く風なら何時でも松風であるに相違ないようなものの、木枯の吹き荒む最中では、これを松風と称しにくい。吹き衰うるに及んで、はじめて松風らしいものを感じ得るのである。
北原白秋氏の『雀の卵』に「この山はたゞさうさうと音すなり松に松の風椎に椎の風」という歌があった。ひとり松と椎ばかりではない、吹かるるものの相異によって、風の音も自ら異って来る。それを聞き分けるのが詩人の感覚である。同じ松を吹く風であっても、そこに差別があるなどということは、理窟の世界では通用しないかも知れぬが、吾人情感の世界では立派に成立する。風といえば直に風速何十メートルで計算するものと考えるのは、科学者の天地でわれわれの与るところではない。
摺小木の細工もはてず冬籠 蘆文
冬籠の徒然に任せて摺粉木の細工を思い立った。無論自家用か何かの手軽なものであろう。素人の手に合うものだけに、わけもないつもりで著手したが、なかなか出来上らない。