Japanische Klassiker mit Furigana
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
Lesen Sie 古句を観る (こくをみる) von 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.028 Zeichen · 333 Bildschirme
落さうな神鳴雨や木瓜の花 路青
中七字は「カミナリアメ」と読むか、「カミナルアメ」と読むか明でない。雷雨を訓じて「カミナリアメ」と読むのが無理ならば、「カミナルアメ」でよかろうと思う。全体の意味には大した変りはないからである。
春雷とはいうものの、すさまじく鳴りはためいて、今にも落ちそうになる。そういう雷雨の中に木瓜の花がしずかに咲いているというのである。木瓜の咲いているのはどういう場所だかわからぬが、深く穿鑿する必要はない。ただそういう雷雨の下の木瓜の花というだけで、この句の感じは十分である。春雷と木瓜との配合も、自然に或調和を得ている。
春風やよごれて戻る手習子 吾仲
登場人物が手習子であれば、「よごれて戻る」材料は墨にきまっている。「顔に書子と手に書と、人形書子は天窓掻」という寺子屋の文句は人の耳目に熟しているが、寺子屋というものがなくなった今日でも、この光景にあまり変りはない。小学校の生徒も習字のある日などは、大概顔や手足を汚して帰って来る。
しかしあの「よごれて戻る」様子は、頗るのんびりした情景である。「春風」を配合しないでも、慥に春風駘蕩たるところがある。