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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(一) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.431 Zeichen · 428 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、右門は依然黙々たるものでありました。本田の下屋敷を裏へ抜けて、だらだらと小二町ばかり南のがけのほうへやって行くと、なるほど、不思議なところに一軒変な家があるのです。こんな原っぱのまんなかにどこの酔狂者が建てたんだろうと思われるような一軒家なんで、まず間取りならばせいぜい三間か四間くらい、けれども存外その建てつけが古そうなんだから、隠居所にか寮にでも建てたものらしいですが、あのとき職人がいったように、今はただの貸し家になっているとみえて、門のあたり、かきねのあたり、草ぼうぼうとして荒れるがままのぶきみな一軒家でありました。これではどう見ても化け物屋敷といううわさのたつのは当然なんで、しかも門前ににょっきりと立っている大いちょうなるものが、はなはだまたいけないかっこうをしているのです。枝葉は半分葉をつけ、半分は枯れ木のままで、それがぬっと深夜の空にそびえ立っているあんばいは、それだけでも化けいちょうといいたいくらいな趣でした。

右門は立ち止まってまずその大いちょうを見あげ見おろしていましたが、その枝葉の半分枯れかかっているのを発見すると、つぶやくようにいいました。