Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 221.941 Zeichen · 435 Bildschirme
でえいち、水へもぐって船底をくりぬいた手口なんぞから察してみるに、どうしたって野郎は河童のようなやつにちげえねえんだからね。女をさらって川底へひきずり込んだかもしれませんぜ」
何をいっても黙々と聞き流しながら、ゆうようと歩を運ばせていましたが、いよいよいでていよいよ右門流でした。珍事のあった現場へは目もくれようとしないで、人波をよけよけ通りぬけながら、土手について河岸っぷちを上へ上へとどんどんやって参りましたものでしたから、急にさま変わりをしたのは伝六です。
「世話のやけるだんなじゃござんせんか! そんなほうで舟がぶくぶくやったんじゃねえんですよ。なまずつりに行くんじゃあるめえし、沈んだところはもっと下ですよ、下ですよ。ほら、あそこでわいわいいってるじゃござんせんか!」
押えてずばりと一喝。
「静かにせい! だから、おめえなんざ安できの仲間だといってるんだ。ガンガンいうと人だかりがするから、黙ってついてきたらいいじゃねえか」
「じゃ、なんですかい、だんなの目にゃ、この大川が上へ流れているように見えるんですかい」
「うるせえな。右にすきあるごとく見ゆるときは左に真のすきあり――柳生の大先生が名言をおっしゃっていらあ。