Japanische Klassiker mit Furigana
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めいしほうもんき
名士訪問記
海野 十三
Lesen Sie 名士訪問記 (めいしほうもんき) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.421 Zeichen · 3 Bildschirme
」
「いやそれがですよ、まだ開業御披露も済んでいないのに千客万来で、休息の遑もありません。」
「ほう。そんなに特許をたのまれますか。」
「これは内緒ですが、今のところもう出願が八つと異議申立が一つ来ています。この景気では、事務所をもっと拡げ、所員も殖やさねばなりません。」
「すると本当に仕事を頼まれているのですね。失礼ながら意外ですねえ。すると特許料など、他よりやすくしているのですか。」
「ああ礼金のことですね。あれは弁理士会の規則があって、最低料金が定められています。私のところは他の特許事務所よりも可也たかいのです。」
「えっ、やすいのではないのですか。」
「どういたしまして。なかなか高い料金をいただくことにしています。」
「それで流行るとは、一体どういうわけかな。どうも分らない。」
「それはそれだけの値打があると思っていますよ。電気の特許に関しては、御一報次第参上して、発明者から十分間ぐらいお話を伺うだけで、あとは何も御面倒をかけません。
弁理士という職業はサーヴィス第一なんですから、なるべく発明者に面倒をかけないようにしなければならぬと思います。それだけこっちが面倒をひきうけなければならぬから、料金も高いのです。