Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lesen Sie 吸血鬼 (きゅうけつき) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.554 Zeichen · 381 Bildschirme
それはさておき、その翌日、今度は代々木の怪アトリエから程遠からぬ、O村の西妙寺というお寺の墓地に、引続いて発掘が行われた。
どういう関係か、O村には古風な土葬の習慣が残っていて、葬いがある毎に、西妙寺の広い墓地には、生々しい昔ながらの、土饅頭が築かれた。
そのことを聞き込んだ明智が、西妙寺に出向いて調べて見ると、年配も、埋葬の時期も、丁度例のアトリエの三人の娘に相当する、若い女の死人があったことが分った。
なお探って行くと、寺男の話しでは、その娘さん達を埋葬して間もなく、深夜その墓場を、怪しげな人影がうろついているのを見た、という事実さえ分って来た。
墓地の様子を見ても、どことなく異様な点があったし、それに、彼の三人に相当する家出娘がないことも、今日の墓地発掘の、重大な理由となった。
さて、発掘の、結果はどうであったか。
手っ取早くいえば、明智の想像が的中したのだ。目ざす三個の棺桶は、全く空っぽであることが分ったのだ。
イヤ、空っぽといっては少し当らぬ、棺の中には、死体はなかったけれど、その代りに妙なものが入っていた。
「オヤ、妙な紙切れが落ちてますよ」