Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうけつき
吸血鬼
江戸川 乱歩
Lesen Sie 吸血鬼 (きゅうけつき) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.554 Zeichen · 381 Bildschirme
青白き触手
しかも三人もの死骸が隠してあるのです」
「嘘だ、嘘だ。なんぼなんでも、そんな馬鹿なことが……」
流石の頑固親爺が、今にも泣き出し相な渋面を作って、手を振り振り叫んだ。
「嘘か本当か、試して見るのは訳ありません。こうすりゃいいんです」
いったかと思うと、明智はまたもや、固い靴底で、第二、第三の裸体人形を蹴飛ばした。
青白き触手
ゴツン、ゴツンと、続けざまに、靴の踵が鳴って、石膏の細いかけらが四方に飛び散った。
ところが、ほとんどそれと同時に、第三の異様な物音が、まるで、今石膏の割れた音の谺の様に、人々の耳をうった。
明智は二度蹴ったばかりなのに、不思議なことに、音だけは三度響いたのだ。
しかも、三度目の物音につれて、板張りの床にバラバラと飛散ったのは、石膏のかけらではなくて、鋭く光ったガラスの破片であった。その音と、石膏の割れる音と、ほとんど同時であった為に、暫くの間、音の発した箇所を悟ることが出来ず、人々は異様な困惑を感じたが、やがて、明智が、惶しく一つの窓にかけ寄って、外の夕闇を覗いたので、やっと事の仔細が分った。
何者かが、その窓の外から、小石を投込んだのだ。