Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

Lesen Sie 吸血鬼 (きゅうけつき) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 190.554 Zeichen · 381 Bildschirme

Aozora Bunko

「併し、賊はそこから這入ったのです。我々も這入れぬという訳はありませんよ」

明智は無論妖術を信じてはいなかったのだ。

並んだ屋敷を迂回して、広い復興道路に出で、そこから裏手の高い塀にはさまれた、問題の通路へ曲って行った。

「ここですね」

「そうです。ごらんの通り、梯子を掛けて乗り越す外には、ここから邸内へ這入る方法がないのです。どんな高飛びの名人だって、この高い塀に飛びつくことは出来ません。それに、上には一杯ガラスのかけらが植えつけてあるのですから」

「あの晩は月夜でしたね」

「昼の様な月夜でした。それに、繩梯子をかける余裕なんて、絶対になかったのです」

二人はそんな会話を取交しながら、その通路を行ったり来たりした。明智は両側のコンクリート塀を見上げたり、地面を眺めたり、そうかと思うと、突然広い幹線道路に走り出して、附近を見廻していたが、例の一種異様のニコニコ笑いをして、妙なことをいい出した。

「賊がここから這入ったとすれば、仮令我々の目に見えなくても、どこかに出入口がある筈です、例えば、余り変てこな出入口である為に、我々はマザマザとそれを見ながら、少しも気がつかぬ様な。