Japanische Klassiker mit Furigana
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よじげんひょうりゅう
四次元漂流
海野 十三
Lesen Sie 四次元漂流 (よじげんひょうりゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.363 Zeichen · 128 Bildschirme
ふしぎなことだ。
「また、何かききたいんでしょう。今はいけませんよ」先を越して雪子が道夫にいった。「それよりもこれから重大なお話をします。それは四次元世界のことです」
「なに? それは……」
「四次元の世界のことよ。知っていますか、道夫さんは、四次元世界がどんなものであるかということを」
「ぼく、知らない」
道夫は、なぜ四次元などというへんな名前のものを大事そうにかつぎだしたのか、気がしれなかった。それよりも今の問題、二十キロをどうして十秒ぐらいで走ったかその説明の方が聞きたかった。
「四次元世界のことから説いていくのが順序なのよ」雪子はそういった。「この話が分れば、幽霊というものが科学的に説明がつくんです」
「へえ、幽霊? 幽霊と四次元世界とかいうものとの間に関係があるの」
幽霊と聞いて、道夫はひじょうに興味をわかした。幽霊問題は、このごろたいへんやかましい。そしてその幽霊の御本尊というのが、外でもない、かれ道夫の前に、卓子をはさんで椅子に腰をかけている雪子姉さんなのである。
雪子姉さんは、はたして生きているのであろうか、それとも幽霊なのであろうか。その謎をとくには今がいちばんいいときだと感じた道夫は、それとなく雪子の身体に注目の目をくばった。