Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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よじげんひょうりゅう

四次元漂流

海野 十三

Lesen Sie 四次元漂流 (よじげんひょうりゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.363 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

生きている幽霊

「それはね、私の同郷の先輩でね、蜂矢十六という人なんだ」

「蜂矢十六? ああ、するとあの有名な大探偵蜂矢十六氏のことですね。空魔事件、宝石環事件、百万円金塊事件などを迷宮の中から解決したあの大探偵のことですね」

道夫はその有名な大探偵のことを、人から聞いたり新聞で読んだりしてよく知っていた。あの大探偵に川北先生がよく頼んで下さるなら、これこそほんとうに万人力だと思った。ただ、その蜂矢大探偵が、今旅行で留守だとは、くれぐれも残念だった。

生きている幽霊

次の日の午後、道夫は川北先生を、木見家の両親に紹介することに成功した。

「そのように御親切にいって下さるのはたいへん有難いです。厚くお礼を申します。なにしろ娘の失踪事件の捜査は、当局でも事実上すっかり打切った形ですからね。親としてまことに情なく思う次第です」

雪子の父親の木見武平は、そういって川北先生と道夫の訪問に礼をのべたが、しかし、禍が先生と道夫の上に降りかかるようなことがあっては心苦しいからと武平は灰色の頭をふって、辞退の意をもらした。

しかし川北先生は、それは心配無用と答え、とにかく当局とは違った考えがでるかもしれないから、ぜひお嬢さんの研究室を見せてくれるようにたのんだ。