Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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よつやかいだん

四谷怪談

田中 貢太郎

Lesen Sie 四谷怪談 (よつやかいだん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.260 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

喜兵衛は五十を過ぎていた。喜兵衛は年とって小供を育てるのも面倒だから、だれかに妾をくれてやろうと思いだしたが、他へやるには数多金をつけてやらなくてはいけないから、だれか金の入らない者はないかと考えた結局、時どき己の家へ呼んで仕事をさしている伊右衛門が、容貌の悪い女房を嫌っていることを思いだしたので、伊右衛門を呼んで酒を出しながらそのことを話した。

「お前が引受けてくれないか、そのかわり一生お前の面倒を見てやるが」

伊右衛門はその女に執着を持っていたから喜んだ。

「あの妖怪と、どうして手を切ったら宣いのでしょう」

「それは、わけはないさ」

喜兵衛は伊右衛門に一つの方法を教えた。伊右衛門はそれを教わってから家を外にして出歩いた。そして、手あたり次第に衣服や道具を持ち出したのですぐ内証が困って来た。お岩がしかたなしに一人置いてあった婢を出したので、伊右衛門の帰らない晩は一人で夜を明さなければならなかった。お岩は伊右衛門を恨むようになった。

その時喜兵衛の家からお岩の許へ使が来て、すこし逢いたいことがあるから夜になって来てくれと云った。お岩は夕方になっても伊右衛門が帰らないので、家を閉めておいて喜兵衛の家へ往った。