Japanische Klassiker mit Furigana
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かいそうろく
回想録
高村 光太郎
Lesen Sie 回想録 (かいそうろく) von 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.774 Zeichen · 71 Bildschirme
ような、そんな話が交されたことも屡々である。
又私は父の仕事振りは始終見ていたが、父から直接弟子に講義をするような態度で教わったということはない。親子では、そういうことは変にテレ臭くて出来ないのである。父は、子供に向って講釈するなどというそんな改ったことは特に出来ないような人であった。他人に義理は立てても子供のことなど構って居られないといった方なのだ。却って弟子にはなかなか親切に話をしたりした。その時には私は必ず傍に坐り込んで聞いたものだ。恐らく父の方でも私が傍で聞いているということを意識して話していたこともあったろうと思う。
父は彫刻について「こなし」ということを大事に言っていた。外国の用語だとコンストラクションというようなことに関係するのであろうが、向うの人の言っている言葉では当嵌らないようである。「こなし」が本当に出来れば、ロダンの謂うプランなども自ら出て来る。プランに相当する彫刻上の考は此方にはない。面は向うの人の考であるが、然し「こなし」がはっきりゆけば自ら面が出て来る訳である。父などは「こなし」一本であった。彫刻に駄肉があるということが非常にいけないと言う。