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Japanische Klassiker mit Furigana

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そうせきしとわたし

回想 子規・漱石

高浜 虚子

Lesen Sie 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.187 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

十二

のである。この手紙に在る如く、医師から結核性脊髄炎といういよいよ前途の短い病であることを宣告された時に居士の頭には例の社会的の野心問題が頭を擡げて一時は烈しい精神の昂奮を感じたのであるが、それを忘れるがために何物かを探した時、そこにいわゆる「平凡なる趣向、卑猥なる人物、浅薄なる恋」を描いた余の作物に接して、居士の心はかえって何物かに救われたような慰安を感じたものと見える。余は先に道灌山以来、どうすることも出来ぬある物が常に両者の間に存在していたと言ったが、それにかかわらずまた居士と余との間には終始変らぬある感情上の領会が恒久に存在していたのであった。

十二

いわゆる「自立の決心いよいよ深くなれり」と言った居士は何人にも頼むところなく万事を自己一人の力で遣って行こうという決心を堅くした。それは二十八年の暮から二十九年に掛けて一言一行の上にきびきびしく現われておる。殊に明治二十九年という年は居士によって唱道せられたいわゆる新俳句が非常の力を以て文壇の勢力となった年であった。が、それについて他の手ぬるっこい承認を待つよりも居士自身で「明治二十九年の俳句界」