Japanische Klassiker mit Furigana
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あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
Lesen Sie 国枝史郎歴史小説傑作選 (あかげっと しなあちこち) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.334 Zeichen · 121 Bildschirme
氏は僕より三歳年下だのに三歳年上のような所があるのだ。その心持に於て、物の見方に於て。そうして僕のマネージャーを以て任じているようなところもあるのだ。で、僕が酒に悪く酔いでもすると、首っ玉をつかまえて、猫の如くに酒席から抛り出すようなこともあるのだ。どういうものか僕はそれだのに、それに易々として順応しなければならないように習慣づけられているのだよ。僕を大連へおびき寄せた張本人も実は氏なのさ。
グリルは旨くグリル・ルームは素晴らしく立派で広く、おおまかに作られていた。
「今夜、社の若い記者をしてお前を面白い所へ案内させよう。……そうして明日また来て旨いグリルを食わせてやろう」こう云ってT氏は帰って行った。
晩餐を終った頃、満日紙の若き記者S氏と、満日紙に小説を連載しているO氏と、満日社の営業部に勤務しているという中華民国青年の張さんという人とが連立って来訪した。そこで僕は一緒に出た。「張さんの知り合いの阿片窟へ行って見ましょう」とS記者が云う。
どんなに大衆作家としての僕の猟奇的精神がこの言葉を耳にした時フクレ上がったか、友よ、想像してくれたまえ。
僕達の行った阿片窟は奥町(ここは支那町なのだ)の、龕華楼という家で、官許の阿片窟なのだ。