Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

「ふん、お前と話をしていると、わしは、コーヒーでもわかしてのみたくなるよ」

そういうパイ軍曹も、あわてている方ではなかった。

沈没迫る

アーク号の甲板は、刻々に傾斜を増していく。もうこの船は、あと五分と、もたないで、海面下に姿を没してしまうであろうと思われた。そのうえ、意地わるく、大吹雪は、いよいよ猛烈にふきつのって、甲板を、右往左往する人々の呼吸を止めんばかり――。

「おい、ボートはもう一ぱいだ。おれたちは、はいれやしない。ど、どうなるんだろうか」

「うん、仕方がない。艫の方へいって、さがしてみろ。わりこめる席があるかもしれない」

「だめだだめだ。舳の方をさがせ。艫の方はボートごと、ひっくりかえって、たいへんなさわぎだ」

人々は、なんとかして、ボートの中に、空いた場所をみつけて、一命を助かりたいものだと、まるで喧嘩のようなさわぎであった。

パイ軍曹は、唇のうえに鉛筆で引いたようなほそい口髭をひねりながら、大兵のピート一等兵を見上げ、

「おい、ピート。ボートはもう駄目らしい。お前は、あの冷い南氷洋で競泳する覚悟ができているかね」

「わしは、競泳には、自信がねえです。