Japanische Klassiker mit Furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme
たいへん具合がよろしい。
「停め!」
パイ軍曹が、号令を下した。
ピート一等兵は、あわてて、レバーをひいて、ギアをはずした。そして、足踏み式の、給油バルブを閉めつけた。地底戦車は、ぎぎーッと、とまった。
「どうしたのでありますか、軍曹どの」
「うん、ちょっと、外をのぞいてみようと思うのだ」
「ああ、そうですか。多分、海底の氷の塊の中でしょう」
「そうかもしれないなあ」
パイ軍曹は、展望鏡を、戦車の上から出すために、ハンドルをまわした。
ハンドルは、なかなかまわらなかった。
「硬いものが、おさえつけているらしい」
それでも、展望鏡は、頭だけを少し出しているようであった。軍曹は、そこで、車外に、赤外線灯をとぼした。そして、展望鏡でのぞいてみた。赤外線をあてて、展望鏡をちょっとかえると、まっくらなところでも、はっきり見えるのだった。地底戦車には、なくてはならない展望鏡だった。
「おや、これは、土の中だ」
と、パイ軍曹は、叫んだ。展望鏡の中にうつったものは、たしかに、小さい石を交えた水成岩とも土ともつかないあつい層であった。
「えっ。土の中ですか」
「そうだ。われわれは、もうすでに、陸にぶつかっているのだ。