Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lesen Sie 地球要塞 (ちきゅうようさい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.834 Zeichen · 144 Bildschirme
鎖は、その巨大な船から、繰り下げられているのであった。
「……深度四十八、四十七」
オルガ姫の声が、改めて私の注意を揺り動かした。
「これはいかん。わが艇は、何者かの手に捉えられ、今、どんどん水面に吊り上げられていくのだ。ぐずぐずしていると、もう二度と、自由な身になれないぞ」
私は、金槌で、頭をガーンと殴られたような気がした。黒馬博士ともあろうものが、敵の捕虜にはなるし、魚雷型快速潜水艇を、そっくり取られてしまうし、それに、この分では、クロクロ島の秘密まで、知られてしまうであろう。これでは全く話にならぬ。なんとかして、この急場を取り繕って、逃げ出さねばならない。
(どうしよう。どうすれば、彼等の手から、逃げ出せるであろうか)
今、わが艇を、鎖で吊り上げている巨船は、たしかに米連の軍艦だと思われた。その艦名をたしかめたかったが、生憎とわが艇は、敵艦の真下にいるので、敵艦の形を見ることが出来なかったし、舷側に記してある艦名を読むことも出来なかった。いよいよ海面に吊り上げられてみなければ、この無礼至極な敵艦が何艦であるか、解らないのであった。だが、先刻からの事情を綜合して、これが米連の主力艦のうちの一隻であることには間違いがないと思った。