Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

よなきてっこつ

夜泣き鉄骨

海野 十三

Lesen Sie 夜泣き鉄骨 (よなきてっこつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.273 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

「電灯を、点けろッ」

わしは、クレーンがまだ動いている裡だったが、決心をして、号令をかけた。そして真先に、懐中電灯を照して、一同の方へ向けた。彼等の顔は、いずれも、泣かんばかりの表情をして見えた。

「しっかりしろ、探険は、これからだッ」

わしは、一同を激励した。

皆の懐中電灯が、揃って点くと、大分場内が明るくなって、元気がついたようだった。

「クレーンを動かすスウィッチが、入っているかどうかを調べるんだ。オイ、政はいるかッ」わしは、クレーン係の、若い男を呼んだ。

「へええ」と政は、死人のような顔を、こっちへ向けた。「どうか、その役割は、勘弁しとくんなさい」そう云って、彼は、手を合わせて、こっちを拝んだ。

「莫迦いうな」わしは叱りつけた。「手前が、調べねえじゃ、係りで無えコチトラには訳が判らねえじゃねえか」

尻込みする政を、両脇から引立てて、捜査に取懸った。

「このスウィッチは、開いている」一同が入った入口の側の壁上で、その入口から六、七間奥まったところに大きいスウィッチが取附けられてあった。その硝子蓋の上から指しながら、クレーン係の政が呻った。「このスウィッチが、開いているなら、クレーンの上へ、電気が行きっこ無いんです」