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Japanische Klassiker mit Furigana

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よなきてっこつ

夜泣き鉄骨

海野 十三

Lesen Sie 夜泣き鉄骨 (よなきてっこつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.273 Zeichen · 31 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうか。確に、それと間違いが無けりゃ、降りることにしよう」

わし達は、また困難な鉄梯子を、永い時間かかって、一段一段と、下りて行った。

下まで降りきらない裡から、残っていた連中は、クレーンの上のスウィッチが開いていたか、どうかについて、尋ねるのであった。

「政に見て貰ったがな」わしは一同の顔を、ずッと見廻した。

「クレーンのスウィッチも開いていたよ」

「それじゃ、いよいよあのクレーンは……」そこまで云った職工の一人は、自ら恐ろしくなって、言葉を切ってしまった。

「……電気の力で動いたのでは無い、ということになる」とわしは、代りに、云った。

「誰が、動かしたんだッ」

「上って、四方に気をつけて見たが、隠れてる人間も居なかった。なァ、源太、友三、雲的」

「そうだ、そうだ」

「もっとも、人間一人で動くようなクレーンじゃない」

「ああ、すると誰が動かしたんだ」

「組長さん。もう我慢が出来なくなった。どうか、ここから出して下せえ」

「俺も、出るッ」

「いや、出ることならぬ」わしは呶鳴った。「クレーンを動かした者が、判らぬ限り」

「組長さん、そりゃ無理だよ」源太が泣き声を出した。「ありゃ、生きてる人間のせいじゃないんだ」