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Japanische Klassiker mit Furigana

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おおとりものせんにんつぼ

大捕物仙人壺

国枝 史郎

Lesen Sie 大捕物仙人壺 (おおとりものせんにんつぼ) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 47.606 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

そうして恐らくこの地図には、秘密があろうと考えた。

「うむ、こいつあ甲州の地図だ。……ははあ、こいつが釜無川だな。……おおここに記号がある」

釜無川の川岸に朱で二重丸が入れてあった。

で、友蔵は腕を組み、じっと何かを考え込んだ。

さてその翌日の早朝であったが、甲州街道を足早に、甲府の方へ下る者があった。他ならぬ岡っ引の友蔵で、厳重に旅の装いをしていた。

すると、その後から見え隠れに、一人の旅人が尾行けて行った。それを友蔵は知らないらしい。

道中三日を費やして、友蔵は甲府の城下へ着いた。

旅籠へ泊った友蔵は、両掛からこっそり地図を出し、あらためて仔細に調べ出した。

すると、隣室の間の襖が、あるかなしかに細目に開き、そこから鋭い眼が見覗いた。様子を窺っているのであった。

翌日早朝友蔵は、釜無の方へ出かけて行った。忍野郷を出外れるともう釜無の岸であった。土手に腰かけて一吹した。それから四辺を見廻したが、人の居るらしい気勢もなかった。用意して来た鍬を提げ地図を見い見い歩いて行ったのは、川の岸寄りの中洲であった。

彼は熱心に掘り出した。やがて何か鍬の先に、カチリとあたる音がした。