Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
「なるほど――盛光ならば相当のところだ」
「それに、なんでございますな、さいぜんから申し上げる通り、こしらえが大したもんでござんしてな、要所要所とこの定紋は金無垢でございますぜ、つぶしに致しましても……」
「なるほど、中身が盛光で、金無垢の飾りがついている、やっぱり相当のものだ」
「まあ、ひとつ、とにかくお手にとってごらん下し置かれましょう」
「見るに及ばない、なるべく奮発して買ってやろう!」
「有難い仕合せ――旦那は話がわかっていらっしゃる」
「お前の言う通りを信じて買ってやるのだ、盛光の中身と、金無垢の飾りだな――」
「さようでございます。なお、その道の者にお見せ申しましたならば、彫りが後藤だとか、毛唐だとか、縁頭が何で、鳶頭がどうしたとか、目ぬきがどうで、毛抜がこうと、やかましい能書ものなんでございましょうが、何をいうにも三下奴、そんなことは申し上げられません。いっさいコミで、突っくるみで買っていただけば結構なんでございます」
「よしよし、万事相当なものとして買ってやる」
「いや、どうも、旦那は話せます、気合に惚れました、失礼ながらお見上げ申しやした、そうさっぱりおいでなすっていただいてみますてえと、こっちも男でございます」