Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme
はありませんから、一同揃って、このまま上陸ができることは幸いです。しかし、一方から考えると、人間が住んでいないということは、人間の眼の発見から逃れていたという意味にもとれますが、同時に、人間がすでに見つけたとしても、土地そのものが住むに堪えないから、それで放棄したものとも解釈がつくのです。総員上陸の用意はして置いて、下検分のため一応、先遣隊をやる必要がありますね、誰彼と言わず、わたしとあなたとで、検分を試みてみようじゃありませんか、船夫を二人連れて、バッテイラで漕がせて、もう一枚、ムクを加えて行こうではありませんか」
駒井からこう言われて、それを拒む白雲ではありません。
「至極妙です――早速手配をしましょう」
ここで、駒井と白雲とが、二人の船夫をつれて、ムク犬をも乗組に加え、小舟でこの島に上陸を試むることになりました。残された船員一同は、そのいずれにも不安を感ずるということがなかったのは、出で行く人は、自分たちの頭ではわからぬ用意周到の船長であり、それと行を共にする田山白雲は、世に珍しい豪傑の一人ですから……それに、船長は精良なる銃器を持っているし、白雲は有力なる日本刀の二本を差している。