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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

ただ一つ心配なのは、今夜のうちにも例の大雪でもあって、道が塞がった日にはことだが、まだそうたいしたことはあるまい。

昔、佐々成政は雪中を、さらさら越えをして東海道へ出たという例もある。

ところが様子を見ていると、一刻も早く、一時も早くと、いらだつように見えた仏頂寺と、丸山が、容易に立つ気色はなく、またも御輿を据えて、鶏肉の残りかなにかで飲直しの体ですから、さあ、またぶり返した、あの亡者連ときた日には、ほとんど捉まえどころがない、この分では後から立つといった自分の方が、先発をするようなことになろうかも知れぬ。

どちらでもかまわぬ。自分としては、彼等に附きまとわれず、一人旅さえできれば結句それで満足だが、あとに残された彼等と、それから従来の冬籠りの連中との間の、意志と、感情との疎通ぶりを考えてみると、どうも安んぜられないものがある。

従来の客に対して、どうも気に食わない、気に食わないと、仏頂寺らが口癖のように言っている。尺八の音までも目の敵にしている様子だ。

この分で、双方が、相当の期間居残る間には、感情の行違いが嵩じて、風、楼に満つるといったような形勢にならねばよい、どうも、そうなるにきまっているらしい。